アメリカのクラフトビールの醸造団体であるブルワーズアソシエーションが、2014年のトップ50ブルワリーを発表しました。
BREWERS ASSOCIATION LISTS TOP 50 BREWERIES OF 2014
2013年(pdf)と比べると、2014年のリストには大きな変化があります。
ブルワーズアソシエーションによるクラフトビールの定義が変更されたことにより、1800年代から存在するブルワリーがクラフトブルワリーとしてランキングされるようになりました。
1位にはアメリカ最古のビール会社と言われる1829年創業の「D.G.Yungling and Son, Inc」が、10位には1845年創業の「Minhas Craft Brewery」、27位には1860年創業の「August Schell Brewing Co」が掲載されています。
定義の変更については、年間醸造量を200万バレルから600万バレルに(ただし市場の3%を超えないこと)に変えたことと、伝統的であるという文字通り長年醸造してきたブルワリーもクラフトブルワリーとしたこと。なによりFMB(the Flavored Malt Beverage)を排除することが大きな目的になっています。
それはさておき、2013年のリストと比較すると、Bell’s、Stone、Firestone Walker、Foundersなどがより上位になっており、ますます規模を拡大していることがわかります。
2020年にクラフトビールのシェア20%の目標に向けて、それぞれの規模が大きくなることもさることながら、ブルワー全体の底上げをする動きも始まっています。
醸造量についての具体的な数字は今後のCBCや雑誌The New Brewerで明らかになりますが、先日発表された11%のシェアの構成要因については、もう少し深く見ていく必要がありそうです。