Cascade

Cascade(カスケード)

カスケードホップはアメリカンホップの品種です。

アメリカ合衆国農務省農業研究局(USDA ARS)によるホップの品種改良プログラムにより開発されました。
名前は、北アメリカ大陸の西海岸沿いを南北に走るカスケード山脈にちなんでいます。

ロシアのアロマホップであるセレブリアンカ(Serebrianka)の雌株とイギリスのアロマホップであるファグル(Fuggle)の雄株から生まれた苗木に、ファグルの雄株を自然受粉(Open pollinated)により交配した種子(USDA 19124)を1955年に採取し、翌1956年にオレゴン州立大学(Oregon State University; OSU)のS.N.Brooks博士らが苗木から選抜した種子(USDA 56013)になります。

1968年より商業栽培に向けたテスト栽培が始まり、1972年1月3日にカスケード(Cascade)と名付け一般にリリースされました。

最初のものはホップウイルスに感染しやすかったため、成長点培養(茎頂培養)や熱処理によって細胞内にある寄生病原のクリーンナップを行い、ウイルス耐性のある種(USDA 21092)をつくりました。

2016年現在、アメリカで生産されるホップの14%占めています。


Resource

 icon-link USDA 56013

 icon-link USDA 21092


Spec

アルファ酸:5.5 – 9 %
ベータ酸:6 − 7.5 %
コフムロン:30 – 35 %

精油量:0.8 – 2.5 mL/100g
ミルセン:45 – 60 %
フムレン:14 – 20 %
カリオフィレン:5 – 9 %
ファルネセン:6 – 9 %
リナロール:0.3 – 0.6 %
ゲラニオール:0.2 %
ベータ・ピネン:0.5 – 0.8 %


Production

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